2025.11.28
【新潟市北区】バイオ医薬品の受託製造で世界に挑む「株式会社カルティベクス 新潟工場」
リージョナルキャリア新潟のコンサルタント、五十嵐です。
今回は、新潟市北区に製造拠点を構える「株式会社カルティベクス 新潟工場」をご紹介します。バイオ医薬品を取り扱う同社は、国内ではまだ数少ない受託製造の専門企業。医療技術の進化と医療費抑制の両立を目指す、注目の存在です。
本記事では、バイオ医薬品製造の最前線を走るカルティベクスの取り組みを深掘りし、その魅力に迫ります。新潟県へのU・Iターン転職を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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(画像引用:株式会社カルティベクス)
株式会社カルティベクスの会社概要
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カルティベクスは三菱ガス化学と日本化薬の合弁会社として2016年に設立されました。安定した経営基盤を持ちながら、ベンチャー的な挑戦ができる柔軟な企業風土があります。
同社は抗体医薬品を中心としたバイオ医薬品の製造受託(CDMO)を行う専門企業。主な業務は以下の通りです。
・マスターセルバンク(MCB)・ワーキングセルバンク(WCB)の製造
・抗体医薬品原薬(前臨床用、治験薬、市販薬)の製造
・製造プロセスの検討・工程分析・出荷試験・安定性試験などの分析業務
本社は東京にありますが、2018年に新潟工場が稼働を開始しました。この工場は日米欧3極のGMP基準(※)に対応した製造設備を備えています。たとえばシングルユース設備の導入は、製品切り替えの迅速化と交差汚染リスクの低減を実現しています。
さらに、国内拠点という利点を活かした綿密なコミュニケーションやきめ細かいサポートも強みです。パートナー企業との連携をスムーズに行い、細胞株開発からGMP製造までワンストップ対応を可能としています。
整えられた設備環境や仕組み、これらを駆使して高品質・低価格なバイオ医薬品を生み出すのは、やはり人の力、技術力です。医療に貢献したいという想いを存分に活かせる環境がここにあります。
※ GMPは「Good Manufacturing Practice(適正製造規範)」の略で、医薬品などを安全かつ一定の品質で製造するための管理基準。
【設立】
2016年6月7日
【本社所在地】
東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル
【新潟工場】
新潟市北区松浜町3412-8
【株主構成】
三菱ガス化学(62.7%)、日本化薬(37.3%)
【事業内容】
抗体医薬品の開発・製造
【公式HP】
株式会社カルティベクス
カルティベクスが注目される背景とは?
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近年、バイオ医薬品は世界的に急成長している分野です。特に拡大しているのは、がんや自己免疫疾患などに高い効果が期待できる医薬品です。2019年から2026年にかけての年平均成長率は9.6%と予測されており、従来型医薬品(5.5%)を大きく上回ります。
しかし、現在の日本では抗体医薬品の多くが外資系企業によって開発されています。さらに国内で販売される抗体医薬品の約9割が海外製造という現状があり、国内製造能力の強化が急務です。
ただ、バイオ医薬品の製造には高度な技術と設備が必要となり、製造コストも高くなりやすいのが現状。カルティベクスが注目される背景には、こうした課題に対し、開発や製造を外部に委託する受託製造(CDMO)のニーズの高まりがあります。同社はこのニーズに応える形で、国内拠点から高品質な製品を安定供給する体制を整えているのです。
カルティベクスで働く魅力と求人情報
バイオ医薬品の国内製造において重要な役割を担っているカルティベクス。年間休日122日、フレックスタイム制度あり、平均残業時間20時間以下と、働きやすい環境が整っています。また、勤務地は新潟市北区で転勤はありません。新潟の地に根を下ろし、最先端の医薬品製造に携われることは大きな魅力といえるでしょう。
現在、同社では以下の職種で採用を行っています。
※「2025年11月28日」時点の求人情報となります。閲覧されるタイミングによっては掲載が終了している場合もございますので、あらかじめご了承ください。
当社「リージョナルキャリア新潟」は、株式会社カルティベクスと連携し、最新の採用情報をご案内いたします。医療に貢献したい方、技術や経験を活かしたいという方は、ぜひリージョナルキャリア新潟までお気軽にご相談ください。