転職成功者インタビュー

株式会社大谷商会
吉崎涼介さん(仮名・営業) 33歳

Uターンしてチャレンジングな職場と落ち着いた生活基盤を手に入れた。

新潟県新潟市出身の吉崎涼介さん(仮名)は、大学進学で故郷を離れ、計16年間他県で生活した後に新潟にUターンしたリージョナルヒーローである。吉崎さんは生産工場を顧客とした機械工具を扱う商社で営業職に従事し、ベテラン社員に混じり30代前半で営業所長を任せられるほどの実績をあげていた。

しかし、メーカーの海外生産シフトによって過当競争に陥りつつある現状に危機感を抱いており、加えて、転勤が多く生活基盤を落ち着かせることが難しかったため、知己の多い新潟でこれまでのキャリアを活かしつつ新たな一歩を踏み出そうと考えたのだった。新潟に戻り、仕事、プライベートともに充実しているという吉崎さんに、どのようにして望む仕事を手に入れたのかお伺いした。

(※本記事の内容は、2014年5月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで40日間

転職前

業種
商社
職種
営業
業務内容
国内及び海外工具メーカーの代理店として主に工場等で使用される工具の卸販売

転職後

業種
機械工具商社
職種
法人営業
業務内容
輸入工具の法人営業を担当

顧客の海外流出で仕事の将来性に不安を抱く

現在のお仕事について教えて下さい。

今年の6月から大谷商会の新潟本社で営業職に従事しています。メインの仕事は二つあって、一つはヨーロッパメーカーの日本代理店として、関東を中心に東海エリアまで輸入工具の営業を担当しています。もう一つは、別の輸入工具の新潟県内における特約代理店のような形で、卸業者向けに販売をしています。

これまでの職歴はどのようなものでしたか。

新卒で機械工具を扱う商社に入社し、東京の本社で7年半働いたあと、関東地方にある営業所2カ所へ赴任、最後は営業所長になりました。この商社には合計して約12年在籍しました。

若くして営業所長を任されていた吉崎さんが転職を考え始めたきっかけは何ですか。

扱っている商品は主に工場で使用されるものだったのですが、生産工場の海外シフトが進み、競争が厳しくなってきていたため、仕事の将来性について考え始めたことです。同じメーカーの同じ商品を扱っている商社が他にもあるため、価格競争に陥って中間マージンが非常に薄くなり、現在のような形でずっと仕事を続けられるのかという不安があったんです。

一方、営業スタイルはマニュアルでかっちり型にはめられていて新しい取り組みが難しい状況だったので、どうせ仕事をするならもっと多様な経験をしたいという思いが強くなりました。

故郷の新潟で仕事をしようと思われたのはなぜですか。

退職理由の一つには転勤の多さもありました。実は、前職を辞める前に別の県の営業所への異動の打診があり、今後も頻繁に転勤があることを考えると、生活基盤が落ち着かないという心配がありました。できれば転勤のない会社で、自分の生まれ育った新潟で仕事をしたい。

高校の同級生の多くは進学などで県外に出たのですが、その半分近くの人が新潟に戻って仕事をしているんです。そういう姿を見て、新潟で仕事をすることを考え始めました。

チャレンジングな職場でやりがいをゲット!

転職活動はどのように進めましたか。

インターネットの転職サイトに登録したところ、リージョナルキャリア新潟のコンサルタントにお声がけをいただきました。直接お会いしてお話し、紹介されたのが現職の会社です。扱っている商品が前職と近いのでこれまでの経験を活かせる上に、仕事の内容も自分で考えて動ける余地が大いにありそうなところに魅力を感じました。

新潟との距離の遠さは転職活動の障害になりませんでしたか。

車で三時間くらいの距離で、ちょうど高速料金が1,000円になっていたこともあり、移動はそれほど負担にはなりませんでした。面接の日程も土曜日にするようご配慮をいただいたので、問題はありませんでした。

実際に転職されてよかったのはどんな点ですか。

社内には転職者も若い人もたくさんいて、新しいことをどんどんやっていこうという雰囲気があります。担当している仕事もある程度自由にさせてもらっているので、やりがいを持って仕事をできています。

前職では扱う商品が価格競争に陥っているところに不安があったというお話でしたが、新しい会社ではいかがですか。

いま扱っている商品は当社が独占的に販売しているので、充分な利幅を確保できています。また、以前は扱っている商品の責任はメーカーにあったのですが、現在はメーカー的な立場に立って販売しているので、商品に対する責任は私たちにあります。この点も仕事のやりがいにつながっています。

収入面の変化はいかがですか。

若干下がりました。ただ、事前に調べたところ、東京に比べ三割下がるのが新潟の給与相場だったんですが、そこまでは下がらずにすみました。逆に、現在は実家住まいなので、生活費はかなり抑えられています。

生活面は何か変わりましたか。

休日が増えました。私の仕事は土日に出張が入ることが多いのですが、前職ではなかなか代休を取りづらかったのに対し、現在はきちんと代休を取れています。新潟は海に面していて趣味のサーフィンをできる環境もあるし、地元なので知り合いもたくさんいる。プライベート面も充実しています。

リージョナル転職を考えている方にアドバイスをお願いします。

一般に転職活動をする人には焦りがあるのかもしれませんが、私はあまり焦らずに進めることができました。それがよかったのかなと思います。転職は簡単ではありませんが、将来のあることですから焦ってすぐに決める必要はありません。長い人生の一コマととらえ、よく転職志望先企業の話と内容を吟味して決断することが大切だと思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
江口 勝彦

新潟県内の高校をご卒業後から大学、就職と首都圏で力をつけてこられた吉崎さんは、面談当初からUターン転職をご希望でした。

老舗工具商社で若手初の抜擢人事から、営業所長もご歴任。所長時代に趣味のサッカーでアキレス腱断裂という大怪我しながらも、一日も休まずに会社に出て営業をやり遂げたエピソードは非常にインパクトがありました。現場で培われた責任感や自己信頼感の上に、謙虚さと利発さを兼ね備えている素晴らしい方でした。

業界を問わず営業職をご希望でしたが、今まで培ってきたことと掛け算になるように、キャリアを生かせる場として大谷商会社の輸入工具営業ポジションを紹介。現場や経営陣からも高い評価を得て、事業の大きな推進役として期待され、即決内定でのご入社となりました。

吉崎さんがご入社早々に開催されたゴルフコンペに、私も取引企業として参加。直属の先輩社員の方が幹事役をされておられた際、運営にまつわる雑務を先回りし、積極的にコミュニケーションを取りながらその場に溶け込もうとする吉崎さんを拝見し、改めて今後のご活躍に確信を持ちました。

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