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その他2023.08.08

子育て世代が気になる、新潟県の中学生サッカー競技事情

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リージョナルキャリア新潟のコンサルタント、皆川です。

日々、新潟県へのU・Iターン転職を希望する方と面談をしていますが、お子さんの教育環境や習い事、スポーツのプレー環境について質問を受けることが多くあります。

昨今、「中学校の部活を地域移行する」という話をよく聞くようになりました。もちろん市町村や競技によっても事情は異なると思いますが、子育てをしていると、「どういったプレー環境があるのか」は気になりますよね。

特に移住する方にとっては、地域情報が少なく、心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、中学3年生(2023年度)でクラブチームでサッカーをしている我が家の長男を通して知った、新潟県内の中学年代サッカー事情について、簡単に説明したいと思います。

「部活動」か「クラブチーム」か

中学年代でサッカーをプレーする環境は、大きく分けて2つあります。

部活動▶通学する中学校の部活で行う

クラブチーム▶学校に関係なく、民間の団体が運営しているクラブで行う

どちらが良い悪いということはまったくありませんが、それぞれ出場できる大会が異なります。ちなみに選手登録はひとつしかできず、部活動とクラブチームの両方に所属することはできません(日本サッカー協会規定)。

<部活動のみが参加可能>

■中学総合体育大会(新潟県中学校サッカー大会)

中体連に所属する部活のみが参加できる大会。地区大会(新潟市・上越・中越・下越)を勝ち抜いたチームでトーナメント戦を行う。

<部活動もクラブチームも参加可能>

■高円宮杯U-15サッカーリーグ

クラブチームと部活が参加し、新潟県1部・2部(2グループ)・3部(6グループ)に分かれて、半年ほどかけてリーグ戦を戦う。

プレーオフを経て、昇降格があり、翌年のリーグ戦に反映される。強豪チームは新潟県リーグではなく、北信越リーグへの参加となる。

<クラブチームのみ参加可能>

■新潟県クラブユースU-15 選手権

クラブチームのみが参加する大会。勝ち抜くことで、北信越大会、全国大会まで繋がっている。

前年度のクラブユースU-14選手権の結果を踏まえて組分けされた予選リーグ上位チームよるトーナメント戦で、順位を争う。

プレーヤーのトレンドは?

クラブチームには指導者が複数いることも多く、高い競技レベルを求める子どもはクラブチームを選択することが多くなっています。また少子化の影響も大きく、部員を確保できる部活がなくなってしまい、クラブチームを選択せざるを得ないエリアも増えてきているのが実情のようです。

ちなみに、我が家の長男はゴールキーパー(GK)なのですが、部活でGKコーチがいる環境はほぼなく、専門的な指導を受けたければ、クラブチーム一択かもしれません。

また最近は、強豪私立高校が下部組織として、ジュニアユースカテゴリを持つことも多くなっており、こうした傾向もクラブチームの人気に拍車をかけています。

どんなクラブチームがあるの?

では、新潟県にはどんなクラブチームがあるのでしょうか。毎年多少の増減はありますが、例えば新潟県クラブユースU-15 選手権(2023)への参加チームをみると、40チームほどあるようです。

全部を紹介することはできないので、いくつかのチームをピックアップして紹介します。


アルビレックス新潟U-15(新潟市・聖籠町)

言わずと知れたアルビレックス新潟の下部組織。U-12からの昇格組、スカウト組、セレクション組で構成される。県内では常にトップレベルを維持しており、ナショナルトレセンに選抜される選手も多数排出。


長岡JYFC(長岡市)

帝京長岡高校の下部組織。中学年代ではアルビレックス新潟U-15と同等レベルに実績を出している。帝京長岡高校サッカー部員の出身クラブでも突出して多い。


ROUSE新潟(新潟市)

新潟明訓高校の下部組織。新潟明訓中学校にもサッカー部があるが、部活ではなく、こちらのクラブチームを選択する選手も多い。


上越春日FC(上越市)

上越高校の提携チーム。上越高校は元Jリーガーを招聘し、結果を出しつつあり、上越春日FC出身の選手も多い。


県央FC(三条市)

加茂暁星高校の提携チーム。加茂暁星高校は2023年から全国強豪高校の監督を招聘し、強化を始めており、県央FCとの連携も深めている。


エボルブFC(新潟市)

日本文理高校の下部組織。


FC LAZO(新潟市)

東京学館新潟高校の下部組織。

まとめ

状況は年々変化していますが、親としては、子どもたちがのびのびプレーできる環境を用意してあげたいところです。

中学年代のサッカー事情に関する情報は少ないため、U・Iターンをするエリアを迷っている、子どものプレー環境を検討している親御さんのお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人

コンサルタント 
皆川 暁洋

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