地域情報ブログ

その他2022.10.20

地方へやってきたら生活コストは下がるのか?

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リージョナルキャリア新潟の皆川です。

大都市圏にお住いで、新潟へのU・Iターンを検討されている方から多く質問されるのが「新潟で暮らしたら生活コストは下がりますか?」といったものです。

大都市から新潟へ移住&転職した場合、年収の下がり幅をどこまで許容できるのか。逆に言えば、いくらあれば生活できるのか、を知りたい訳ですね。

2012年に新潟へUターンしてきた私も同じような心配をしていた一人です。

今回は、実際に新潟へ生活基盤を移してみた実体験を中心にお話してみたいと思います。

科目別に移住前後で比較してみました

生活費と一口に言っても、その内容によってU・Iターンの影響は異なります。科目別に移住前後でどう変化したのか、比較してみました。

(あくまでも皆川個人の体験ですので、悪しからず。ちなみに、移住前は横浜市で私鉄駅から徒歩圏に住み、移住後は県央エリアのJR駅から徒歩圏に住んでいます。)

【食費】変化なし


新潟に戻ってきてから、週末は家にいることが増えた気がします(庭でのBBQ含め)が、スーパーで買う食材、外食費などを考えると、食費自体はそれほど変化していません(もちろん子どもが大きくなった分は増えてますが)。

ただ、自宅近くに果樹園がたくさんあるので、和梨、ル・レクチェ、ぶどう、桃などを格安で仕入れることができ、食卓に果物が並ぶことが圧倒的に増えました。

また、我が家には週1ほど、行商のおばちゃんが来るので新鮮な野菜を食べるのも習慣化しています。

これらは"旬"にかなり左右されますが、それも豊かさの一部だと捉えれば、費用は変わりませんが内容は大きく変わったと言えるでしょう。

【交通・通信費】増加


横浜では車を1台所有していました。私も妻も電車通勤だったため、週末に家族で出かける時に使う程度。

一方、新潟では車を2台所有しています。

一時期、夫婦でそれぞれ車通勤でしたし、週末も子どもの送迎(スポーツなど)で夫婦が別々になることも多く、マイホームなので駐車場代はかかりませんが(その分の土地を買っているとも言えます)、やはり税金、燃料代、車検費用を考えると、交通費は増加していますね。

【遊興費】激減


家族ででかける先が都市部の施設から、山とか田舎の観光地になったので、かかるお金が減りました。

また、とんでもなく減ったのが"飲み会代"。月に何万円か使っていたのが、ほぼゼロになりました。

移住後はしばらく車通勤になったため、そうなると強制的に飲み会がなくなり、「どう?今日ちょっと飲んでく?」なんて皆無の世界になったからです。

あの時代を懐かしむ気持ちもなくはないですが、収入が減っても特に問題がなかった最大の要因はここじゃないかと考えています。

【光熱費】変化なし


ガス水道電気は、四季で均すと特に変化はありません。

冬は新潟の方が暖房費がかかっていますが、夏はよっぽどの灼熱の真夏日でない限りは、家中の窓を開け放って風を通しているので、冷房費は新潟の方が少なくなっています。

ちなみに、我が家は片面が弥彦山・角田山まで見通せる田んぼなので、そこを通る風を最大限感じられるような間取りにしています。

横浜のマンションは全然風が通らなかったので、あまり窓を開けませんでした(1階だったことも大きかったです)。

【住宅費】減少


横浜では中古マンションを購入してローンを払いながら、管理費と修繕積立金がドカンとかかっていました。

新潟では土地を(横浜に比べれば)格安で購入し、家を建てています。

戸建て住宅も修繕は必要ですが、マンションほど必要ないこともあり、住宅に関する費用は大きく減りました。

【教育費】減少したと想定される(ただし大学進学の方向により大きく影響される)


移住前は子どもが小学生1人、保育園児2人でしたが、移住後に1人増えたため、単純な比較は難しいのですが、もしそのまま横浜で育てていた場合と比較すると、おそらく減少していると思います。

横浜市のままなら、中学・高校と私立学校へ通っていた可能性が高かったでしょう。

一方、新潟では、中学・高校は基本公立に通います。私立と公立だと、授業料・寄付金等で結構違いますね。

ただ気を付けなければいけないのは、大学で県外へ進学した場合です。

私の長女が2022年春から東京の大学へ進みましたが、授業料はまだしも生活費の仕送りが・・・(涙)これが下の3人も続いたら、それはそれは大変なことになりそうです。

まとめ

横浜時代、私と妻はフルタイム正社員の共働きでしたが、移住とともに妻は仕事を辞め、しばらく子育てに集中したこともあり、世帯収入は大きく減少しました。

正直「生活できるんだろうか?」とかなり心配でしたが、実際のところ何とかなりました。

収入は多いに越したことはありませんが、減れば減ったでどうにかなるものだな、というのが学びです。

本稿のテーマからすると、「生活コストは下がります」が結論です。

もちろん、これは私の個人的な体験のみに依っており、客観的なデータでは全くありません。

ただ、定量的な数字では見えてこない、体験者の実感も大いに参考にしていただけるのではないかと思い、プライベートなことも晒しながら(笑)書かせていただきました。

みなさまのU・Iターン生活が豊かなものになりますように。

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この記事を書いた人

コンサルタント 
皆川 暁洋

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