新潟県の特色
新潟県の基本情報
面積
12,583.88k㎡
2024年3月公表/国土地理院
「全国都道府県市区町村別面積調」より
人口
2,153,000人
2024年3月公表/総務省統計局
「日本の統計2024」より
人口密度
171.09人/k㎡
小数第三位以下四捨五入
新潟県の紹介・特徴
日本海側に位置し、佐渡島を含む面積では全国5番目に広い県です。豪雪地帯として有名ですが、地域によって降雪量は大きく異なり、3メートル以上積もるところもあれば、新潟市周辺のようにそれほど積もらないところもあります。
全国最長の信濃川流域に拡がる越後平野の肥沃な平地を背景として、全国有数の米の生産地となっており、米菓出荷額は全国シェア約5割と日本一、また清酒についても兵庫、京都に次ぐ出荷額であり、銘柄数でも全国有数の酒どころでもあります。他には切り餅・包装餅も有名です。工業製品では三条・燕の金属洋食器、石油ストーブの出荷額では全国1位となっています。
行事は、日本三大花火大会の一つでもある「長岡大花火大会」や世界最大の4尺玉が打ち上がる「片貝まつり大花火大会」、海上から打ち上げる柏崎の「海の大花火大会」が人気です。2000年から始まった「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、3年に1回、十日町市・津南町の全域で開催される芸術イベント。開催期間中は多くの観光客が訪れます。また新潟市で毎年開催される「にいがた酒の陣」は県内外の日本酒愛好家が10万人以上も集まる名物イベントに成長しています。
新潟県の
産業・仕事について
産業構造
産業大分類 | 企業数(社) | 割合 |
---|---|---|
卸売業、小売業 | 15,950 | 21.3% |
建設業 | 10,816 | 14.5% |
製造業 | 8,434 | 11.3% |
宿泊業、飲食サービス業 | 8,397 | 11.2% |
生活関連サービス業、娯楽業 | 7,864 | 10.5% |
サービス業(他に分類されないもの) | 5,974 | 8.0% |
医療、福祉 | 4,532 | 6.1% |
不動産業、物品賃貸業 | 4,147 | 5.5% |
学術研究、専門・技術サービス業 | 3,104 | 4.2% |
教育、学習支援業 | 2,056 | 2.8% |
農業、林業 | 1,191 | 1.6% |
運輸業、郵便業 | 930 | 1.2% |
情報通信業 | 531 | 0.7% |
金融業、保険業 | 499 | 0.7% |
複合サービス事業 | 161 | 0.2% |
鉱業、採石業、砂利採取業 | 59 | 0.1% |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 52 | 0.1% |
漁業 | 47 | 0.1% |
合計 | 74,744 | 100.0% |
(総務省統計局「経済センサス」より)
産業の特徴
新潟県の県内総生産(名目)は約9兆1,852億円。産業構造は売上金額では卸売業、小売業の割合が高いものの、全業界がバランスよく存在しています。
上越エリアの産業は化学工業製品が出荷額が最も高いのが特徴です。県央エリアと呼ばれる三条・燕周辺では金属洋食器(全国1位、約9割のシェア)、作業工具(大阪に次ぎ全国第2位、約2割のシェア)をはじめ、表面処理・熱処理、プレス、粉末冶金などあらゆる金属加工業種が集積しています。その技術力を生かして、アウトドアブランドが集まっているのも特徴的です。
新潟市を含む下越エリアを中心として県全域に広がる食品製造業については、米を原料とした米加工品や、魚を原料とした水産練り物製品が大きなシェアを獲得しています。また清酒についても兵庫、京都に次ぐ出荷額であり、銘柄数でも全国有数です。
※参照:内閣府「県民経済計算(令和元年度)」、経済産業省「『工業統計調査』2020年確報 地域別統計表」
有効求人倍率・平均年収
有効求人倍率 (2024年9月/厚生労働省 「一般職業紹介状況」より) |
1.46倍 |
---|---|
平均年収(男女計) (2024年3月公表/厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より ※諸手当を含む総支給額) |
32歳/397.0万円 |
37歳/416.2万円 | |
42歳/443.5万円 | |
47歳/466.5万円 |
上場企業一覧(証券コード順)
社名 | 本社所在地 | 業種 | 市場 |
---|---|---|---|
株式会社雪国まいたけ |
新潟県南魚沼市 |
水産・農林業 |
プライム |
第一建設工業株式会社 |
新潟県新潟市 |
建設業 |
スタンダード |
田辺工業株式会社 |
新潟県上越市 |
建設業 |
スタンダード |
株式会社植木組 |
新潟県柏崎市 |
建設業 |
スタンダード |
株式会社福田組 |
新潟県新潟市 |
建設業 |
プライム |
株式会社ブルボン |
新潟県柏崎市 |
食料品 |
スタンダード |
亀田製菓株式会社 |
新潟県新潟市 |
食料品 |
プライム |
岩塚製菓株式会社 |
新潟県長岡市 |
食料品 |
スタンダード |
株式会社ハードオフコーポレーション |
新潟県新発田市 |
小売業 |
プライム |
株式会社セイヒョー |
新潟県新潟市 |
食料品 |
スタンダード |
一正蒲鉾株式会社 |
新潟県新潟市 |
食料品 |
プライム |
サトウ食品株式会社 |
新潟県新潟市 |
食料品 |
スタンダード |
株式会社オーシャンシステム |
新潟県三条市 |
小売業 |
スタンダード |
北越コーポレーション株式会社 |
新潟県長岡市 |
パルプ・紙 |
プライム |
株式会社キタック |
新潟県新潟市 |
サービス業 |
スタンダード |
株式会社有沢製作所 |
新潟県上越市 |
化学 |
プライム |
北越メタル株式会社 |
新潟県長岡市 |
鉄鋼 |
スタンダード |
株式会社コロナ |
新潟県三条市 |
金属製品 |
スタンダード |
ダイニチ工業株式会社 |
新潟県新潟市 |
金属製品 |
スタンダード |
株式会社太陽工機 |
新潟県長岡市 |
機械 |
スタンダード |
北越工業株式会社 |
新潟県燕市 |
機械 |
プライム |
ツインバード工業株式会社 |
新潟県燕市 |
電気機器 |
スタンダード |
株式会社スプリックス |
新潟県長岡市 |
サービス業 |
プライム |
日本精機株式会社 |
新潟県長岡市 |
輸送用機器 |
スタンダード |
株式会社第四北越フィナンシャルグループ |
新潟県長岡市 |
銀行業 |
プライム |
株式会社トップカルチャー |
新潟県新潟市 |
小売業 |
スタンダード |
株式会社遠藤製作所 |
新潟県燕市 |
その他製品 |
スタンダード |
株式会社コメリ |
新潟県新潟市 |
小売業 |
プライム |
アクシアルリテイリング株式会社 |
新潟県長岡市 |
小売業 |
プライム |
株式会社大光銀行 |
新潟県長岡市 |
銀行業 |
スタンダード |
新潟交通株式会社 |
新潟県新潟市 |
陸運業 |
スタンダード |
株式会社リンコーコーポレーション |
新潟県新潟市 |
倉庫・運輸関連業 |
スタンダード |
株式会社BSNメディアホールディングス |
新潟県新潟市 |
情報・通信業 |
スタンダード |
北陸瓦斯株式会社 |
新潟県新潟市 |
電気・ガス業 |
スタンダード |
アークランズ株式会社 |
新潟県三条市 |
小売業 |
プライム |
※複数の市場に上場の場合、代表的な市場のみを記載しております。また、更新日によって、最新状況と異なる場合がございます。
転職市況サマリー
新潟県の有効求人倍率(受理地別・季節調整値)を見ると、令和4年12月度は全国平均1.35倍に対して1.58倍。近年は相対的に全国平均よりも高めで推移しています。一時期は新型コロナウイルスの影響によって、幅広い業種に落ち込みが見られましたが、製造業や建設業などで持ち直しの動きが広がったため、再び上昇に転じています。
製造業、建設業、物流、ITなどの業界では積極的な採用を続けています。コロナ禍においても幹部人材の積極的な採用が続いていましたが、コロナ後が見えてきたことによって、管理部門や技術者の採用についても積極姿勢に転じる企業が多くなっています。
新潟県の平均年収は424.3万円で全国31位です。水準は相対的に低いものの、転職時の年収は数年やや上昇傾向にあります。
※参照:新潟労働局「一般職業紹介状況」、厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」
【転職市場】
長引いているコロナ禍の影響や原材料価格の上昇などがあるものの、経済は持ち直している印象です。食品メーカー、工作機械メーカー、金属加工メーカーでは引き続き堅調な動きが見られます。
ITエンジニアや経営管理系の人材募集についても堅調で、特に事業のDX化や、コロナ禍によるマーケット変化に対応していくためのIT(デジタル)や経営企画ポジションを求める中途採用ニーズは高まっています。
新潟県の暮らしについて
家賃相場(月平均/円)
1R(20~29㎡) | 38,631 |
---|---|
1LDK(40~49㎡) | 48,103 |
2LDK(50~59㎡) | 49,119 |
3LDK(60~69㎡) | 53,935 |
(2020年7月公表/総務省統計局「住宅・土地統計調査」より)
地価(坪単価平均/円)
1 | 新潟市中央区 | 472,872 |
---|---|---|
2 | 新潟市西区 | 202,334 |
3 | 新潟市東区 | 201,307 |
4 | 長岡市 | 150,093 |
5 | 燕市 | 127,024 |
(2024年3月公表/国土交通省「地価公示」より)
ライフスタイル
主要都市には上越新幹線の駅があり、JR在来線も整備されていますが、新潟市の都心部を除き、基本は車移動の車社会といえます。そのため多くの物件に駐車場が併設されています。夫婦揃って車通勤という家庭も多く、子育て世代にとって、自家用車は一人に一台が普通とも言えるでしょう。
住宅事情をみますと、核家族向けの賃貸住宅が各地で整備されており、新潟市や長岡市などでは分譲マンションも多く供給されています。一方で戸建て住宅を手に入れる家族も多く、特に新潟市では宅地開発も盛んです。
休日の過ごし方は人それぞれではありますが、海、川、山などが身近にあり、海水浴、釣り、登山、キャンプなど、豊かな自然環境のなかレジャーを満喫することができます。新潟市の「新潟県スポーツ公園」や長岡市の「国営越後丘陵公園」など、無料もしくは低料金で楽しめる公園も人気です。
また、米や野菜などの新鮮な農産物が手に入りやすいことも特徴です。意外にも、果物の栽培も広く行われており、「ル・レクチェ」(洋梨)、「越後姫」(いちご)、「おけさ柿」、「八色西瓜」など、新潟県外に出回ることが少ないブランド品種を気軽に楽しめます。
通勤方法・時間
郊外に立地している工場に出勤する人が多く、車通勤が主流です。20~50分程度かけている方が多いのではないでしょうか。また新潟市および周辺に住む高校生や大学生の多くは、JR越後線・信越線・白新線を使って電車通学をしています。
自治体による暮らしの支援
県ならびに各市町村では、さまざまな支援施策が用意されています。
例えば新潟県の「移住支援金」は、一定の条件を満たして東京圏から県内に移住した方に対し、最大100万円を支給しています。
【移住支援金】
東京圏から新潟県に移住してきた世帯に対して
└単身の場合:最大60万円
└2人以上の世帯の場合:最大100万円
(注:支援を受けるにはさまざまな条件があります)
そのほか、新潟U・Iターン総合サイト『にいがた暮らし』では、移住に関する情報や、各自治体の支援制度が掲載されています。
新潟県の子育て・教育について
幼稚園・保育園数
国公立 | 私立 | |
---|---|---|
幼稚園 | 24 | 46 |
(2023年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)
国公立 | 私立 | |
---|---|---|
保育所 | 304 | 167 |
幼保連携型認定こども園 | 11 | 190 |
保育所型認定こども園 | 3 | 39 |
(2023年12月公表/厚生労働省「社会福祉施設等調査」より)
子育てのしやすさ
幼児期、小学生など子どもの成長に合わせた遊びが選択できる豊かな自然に恵まれており、思い出深く、快適な育児ができます。夏場は各地域で祭りやイベント、花火大会などが盛んに開催され、冬場はスキー・スノーボードなどのウィンタースポーツや雪遊びを楽しむことができます。
県内には、「新潟県スポーツ公園」(新潟市)、「国営越後丘陵公園」(長岡市)、「加茂山公園」(加茂市)、「悠久山公園」(長岡市)など広大な敷地を持つ公園が数多くあり、一年を通して家族みんなで遊ぶことが可能です。
また、キッズスペースがある大型ショッピングセンターや飲食店も豊富にあり、子連れで楽しみやすい環境が整っています。一歩郊外に出ると、市内から車で30~60分程度の距離に山や海、温泉など自然に触れることができる場所があり、日帰りでリゾートを満喫することも可能です。
保育園の待機児童はほぼいない状況が続いていることもあり、「子育てしながら共働き」というのがスタンダードになっています。また新潟市では学童保育の事業を実施しており、就学後も子どもを預けての就業がしやすい環境にあります。
学校数
国公立 | 私立 | |
---|---|---|
小学校数 | 436 | - |
中学校数 | 226 | 4 |
高校数(通信教育を含む) | 85 | 19 |
大学数 | 7 | 15 |
(2023年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)
教育環境
高校においては、学区が撤廃されたことによって従来からのトップ公立校がさらにそのレベルを上げており、各地区にはそれぞれ中心となる公立校(新潟市:新潟高校、長岡市:長岡高校、上越市:高田高校)が存在しています。
大学は10学部を備える新潟大学、高度な研究や高い就職率を誇る長岡技術科学大学と、2つの国立大学が設置されています。また、私立学校や各種専門学校も豊富にあり、若者に多くの選択肢が提供されています。
自治体による子育て・教育の支援
【子ども医療費助成】
子どもに対する医療費助成は、各市町村によって内容は異なりますが、所得制限なく受給することができます。新潟市では2021年度より支給対象が拡大し、世帯の子どもの数に関係なく、高校3年生までの全ての子どもに助成が行われることとなりました。
【教育支援制度】
「新潟県高等学校等就学支援金制度」では、所得や全日制・通信制などの課程に応じて授業料の支援を受けることができます。また県だけでなく、県内各自治体でも独自の子育て・教育支援策を実施しています。
【にいがた子育て応援団 トキっ子くらぶ】
新潟県内に住む、0歳から18歳未満の子どもがいる家庭であれば無料で登録することができる、民間運営の子育て支援サービスです。トキっ子くらぶに登録されている子育てを応援したいお店(サポート店・県内約1200店舗)で会員証を提示すると、さまざまなサービスや割引などを受けることができます。
※参照:新潟県HP、にいがた子育て応援団「トキっ子くらぶ」HP
関連情報
転職成功者インタビュー
新潟県への転職について「もっと詳しく知りたい」という方は、各種支援サービスにエントリーのうえ、コンサルタントにご相談ください。