リージョナルHERO

転職成功者インタビュー

リージョナルキャリア新潟で転職した方々に体験談をお聞きしました。

研究者としての知識や経験を活かせる場所へIターン。ビジネスに直結した研究開発に打ち込む。

株式会社プラントフォーム
新田湊さん(仮名・研究開発) 31歳

転職回数
2回
転職期間
エントリーから内定まで33日間

大学で魚類生理学を学び、仕事でも研究開発に携わりたいと、ステップアップを考えてきた新田さん。31歳のとき、2度目の転職で新潟県長岡市にあるアクアポニックス事業を手掛ける株式会社プラントフォームに入社した。アクアポニックスは魚などの水産養殖と、野菜の水耕栽培を同じシステムで行う循環型農法で、同社は日本におけるリーディングカンパニーのひとつだ。転職先を探し始めたときは関東にこだわっていたという新田さんだったが、コロナ禍を経て「地域はどこでもいい」と意識が変化。岩手県出身で大学も東北、就職は東京と、これまで縁の無かった新潟の地で、アクアポニックスという新技術・新事業を広めていくための課題解決に力を注ぐ日々を送っている。(※本記事の内容は、2022年8月取材時点の情報に基づき構成しています)

転職前

業種
保険
職種
検査・研究
業務内容
愛玩動物における腸内細菌叢の解析業務

転職後

業種
アクアポニックスプラント事業
職種
研究・開発
業務内容
研究、肥料開発、試験、データ作成

「魚」の研究に関わりたい。そのなかで出会ったアクアポニックス。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

株式会社プラントフォームはアクアポニックス事業を手掛けていて、直営プラントを運営して生産、研究開発を行っているほか、アクアポニックス導入を考えている事業者に向けて、事業計画の策定、プラントの設計・施工を行っています。私は直営プラントにおける魚の養殖を担当していて、同時に研究開発も担い、有機的な肥料の開発を手掛けています。また、アクアポニックスは魚養殖と野菜栽培のバランスが大事だと言われているのですが、栽培環境を良くしていくための試験を組み、データを取得するといったことも担当しています。

入社前のご経歴を教えてください。

大学で魚類生理学を専攻し、修士課程を修了した当時は、漠然と30歳ぐらいで魚の分野に行きたいなと思っていました。それまでに他の分野をいろいろ経験しようと思い、最初は東京にある環境分析を行う事業所に就職しました。仕事内容は官庁や民間からの依頼を受けて、水や土壌などの環境分析を行い、その結果を証明書で報告するというもの。水の分析をひと通りできるようになりたいと思い、自身で多くの実務経験ができる中規模なところを選びました。

楽しく仕事していたのですが、3年が過ぎたころに、そろそろ研究をしたいと思うようになり、転職支援会社に相談して、研究所があるペット保険会社に転職しました。その研究所では、犬や猫の健康に寄与できる腸内細菌分野の研究を担当。次世代シーケンサーで遺伝子を調べる方法で腸内細菌を解析したのですが、実験、操作、解析までやらせてもらって、とてもいい経験になったと思っています。

転職のきっかけは?

3年ほど勤務したのですが、ペット保険会社の社内組織が変わり、研究開発よりも検査にウエイトを置くようになりました。自分としては研究開発を続けていきたいと考えていたので、転職を考え始めました。

転職活動はどのように進めましたか?

研究開発系の求人というのは“生もの”というか、いつも求人があるわけではないので、以前から大手の転職サイトで、自分の専門分野の魚、もしくは腸内細菌に関わるような求人がないかチェックしていました。そのなかで、プラントフォームの「アクアポニックスに関わる技術開発」という求人を見つけました。アクアポニックスの技術自体は知っていたのですが、日本でビジネスとしてどこまで進んでいるのかは全く知らなかったので、面白そうだなと感じましたね。窓口がリージョナルキャリア新潟(運営会社:株式会社エンリージョン)だったことから、話を聞かせてください、と連絡をしました。

今の会社に決めたポイントは?

プラントフォームは設立が2018年なのですが、自分には若い会社であるということが合っていると感じました。事業をゼロから創り出していく面白さを経験できるのではないかという期待と、自分の経験も生かせそうだと思ったんです。実は、転職先を探し始めたころはなんとなく関東にすごくこだわっていて、関東の会社じゃないと嫌だ、くらいに思っていたのですが、コロナが流行してから意識が変わりました。自粛生活を過ごすなかで、やりたい仕事ができるのであれば、関東である必要はないと感じるようになって。プラントフォームに関しては、昔から食料自給率の問題にも興味があり、その分野にも切り込んでいきたいと思っていたのもあり、そういうことをやれるのであればここで頑張ってみたいと思いましたね。

若い会社、新しい事業だからこそ得られる課題へのやりがい。

転職していかがですか?

仕事環境に関してストレスが減ったかなという感じです。アクアポニックスに関しても、個人的にいろいろ興味がわいてきているところですね。まだ勤務して半年ですが、やってみたいことはいろいろ出てきているので、それはこの会社ならではの面白さだと思っています。

当社ではチョウザメを扱っているのですが、日本でチョウザメを扱っているのは2社しかないのが現状で、遺伝子異常が起きてくるのは容易に想像できます。それを避けるための、魚の生産、繁殖、卵の保存などの研究にも興味があります。餌の問題もあって、いまは原料がカタクチイワシなどの自然由来の魚を使っていますが、環境変化によって漁獲高も変動するので、餌の原料も他国と取り合いになる。そうなると代替たんぱくが必要になるので、チョウザメ用の餌を作ることにも興味がありますね。

困っていることや課題はありますか?

仕事での課題はたくさんありますし、それについては、粛々と進めていこうと思っています。個人的な関心としては、アクアポニックスは野菜の環境制御が確立してくると、もっと安定的に生産ができます。そのためにはセンサーなどを使ってより詳細なデータを収集、分析することが必要ですし、アクアポニックス設備をお客様に提供する際、そうしたデータ分析は絶対に必要です。ただ、センサーを置く場所や、データの取り方、解釈でその内容は変わってきますし、データ収集のための基準がまだ無い状況なので、それを当社で作っていけたらいいなと思いますね。

アクアポニックスは技術家庭の教科書に載るなど注目されている技術です。ただ、一番には有機野菜を広めるという目的があって、アクアポニックスはそのための手段。国もこの技術を広めていきたいという考えではあるのですが、アクアポニックスで栽培した野菜は、日本では有機JAS認定が取れないんですね。しかし世の中も、マーケットも有機野菜へのニーズは高まる方向に進んでいくと思うので、無農薬・無化学肥料野菜の基準を当社で作り、提示することができれば、このシステムもより広まっていくのではと感じています。

生活面での変化はありましたか?

プライベートに関しては、基本は引きこもっているので(笑)、あまりこれまでと変化はないですね。趣味も楽器を触るくらいなので、部屋にずっといられるタイプなんです。新潟でこれから経験したいと思っているのは、おいしいもの食べたいな、ということですね。新潟はやっぱりお米がおいしいですし、それだけでもいいところだな、と思えるくらいです。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

自分の場合は、もともと面接やアピールが苦手だったのですが、過去ダメだった面接を振り返ることで、自分の強みをきちんとアピールできる志望書を書くことや、自分のやりたいことと企業の方向性のすり合わせをすることの大切さに徐々に気づいていきました。なので、皆さんも転職活動を始める前にこの部分を明確にしたうえで、場数を踏んでいくとより洗練されていくと思います。

担当コンサルタントから

株式会社エンリージョン 
皆川 暁洋

新田さんは大学でも植物や魚類の研究をされていた研究者で、「その時の知見を生かしたい!」ということで、ご相談いただきました。やりとりからも几帳面なお人柄を感じておりましたが、地縁・血縁のない新潟のプラントフォーム社へ入社することを決めるタイミングでは、「残りの人生をここにかけても良いと思ってます」という内に秘めた熱が溢れ出ていました。今後のご活躍が非常に楽しみです。

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