リージョナルHERO

転職成功者インタビュー

リージョナルキャリア新潟で転職した方々に体験談をお聞きしました。

3年半越しで見つけた、ものづくりのプロとしてのキャリア

マルナオ株式会社
小川直也 さん(生産管理) 33歳

転職回数
2回
転職期間
エントリーから内定まで90日間

東京都内の内装会社でデザイナーとして活躍していた小川直也さんは、結婚を機にキャリアプランの舵を大きく切る。妻の実家に居を移すため、新潟県で転職先を探すことになった。通常であれば、前職のキャリアを活かして内装デザインかそれに類する仕事に転職するところだが、小川さんの場合は少し違った。自分が進む先を明確に見定めることができずにいた小川さんに、コンサルタントが提案したのは意外にも「営業職の契約社員」。一見回り道にも思える時間と経験を確かな武器にして、自分の道を見つけた小川さんの転職活動を紹介する。(※本記事の内容は、2017年8月取材時点の情報に基づき構成しています)

転職前

業種
広告・出版
職種
営業
業務内容
自社メディアへの掲載提案、集客・売上UPのコンサルティング営業

転職後

業種
メーカー
職種
製造・生産管理・企画等
業務内容
製造、工場全体の生産管理、新商品の企画開発、イベントの企画・アテンド等

営業職を経験することで視野が広がり、キャリアの軸が定まった

現在のお仕事はどんな内容ですか?

マルナオ株式会社は、黒檀・紫檀の箸をメインに、ステーショナリーやテーブルウェアの製造・販売をしている会社です。私の所属は製造部門ですが、一人の職人として製品づくりに携わるだけでなく、工場全体の生産管理から新商品の企画開発、イベントのアテンドなど、肩書きを超えていろいろな仕事を手掛けています。既存の商品のモデルチェンジではありますが、新商品づくりにも携わることもでき、カードケースとルーペを製作しました。ドイツの展示会に出品してから改善を加え、現在量産に向けて最終調整をしているところです。イベントというのは、一つは東京都内の百貨店での接客、販売。これはお客さまと直に接してコミュニケーションできる大切な機会です。もう一つは地域イベントです。例えば、昨夏には子どもたちに竹の箸づくりを体験してもらい、そのお箸で流しそうめんを楽しんでもらいました。こうしたイベントの運営に携わるのも仕事の一つです。

入社前のご経歴を教えてください。

山形県鶴岡市の出身で、新潟県の長岡造形大学に進学しました。環境デザイン学科で建築を専攻。もともとものづくりが好きで、叔父が建築士だった影響もあったと思います。しかし、卒業研究でインテリアに関する研究をするうちにインテリアへの興味が強くなり、卒業後は東京の内装ディスプレイの会社に就職。アパレル業界を中心に、様々な売り場の内装デザインの提案から設計施工までを行っていました。仕事は非常に忙しかったのですが、デザイナーという肩書きを背負わせていただき、すごく楽しかったです。その会社では5年ほど働き、コンペにもどんどん勝てるようになってきて、自分でプレゼンテーションしたプランを自分で形にするという仕事にはやりがいを感じていました。そんな中、最初の転職のきっかけになったのは、学生時代から交際していた彼女との結婚でした。妻は一人っ子、私は次男ということもあり、新潟県の妻の実家で同居することに。そのため、新潟で仕事を探すことになったのです。ただ、東京での給与をベースに考えると、なかなか希望に合う仕事は見つからない。そもそも、内装デザインの仕事を新潟でやり続けることが正解なのかについても、迷いが生まれていました。そんな時に相談したのがリージョナルキャリア新潟でした。私の話を聞き、悩んでいる姿を見て何かを感じとったのか、契約社員として3年半、情報誌の広告営業をやってみないかと勧められました。期限の決まった仕事で自分を成長させ、視野を広げてみてはどうかという提案は、その時の私にとって非常に納得できるものでした。

今回の転職のきっかけは?

それまでとは畑違いの営業職でしたが、契約期間の3年半は、自分の人生観を確立する上で非常に意義のある時間になりました。営業を経験して振り返ってみると、新卒でインテリアデザインをやっていた時は自分が良いと思うもの、格好いいと思ったものが第一で、お客様の思いを汲み取ったり、課題を解決したりするという視点が後回しになっていたことに気づきました。営業では自分の目線とは別に、お客さんがどう思っているか、カスタマーは何を欲し、どう動くのかという考え方を求められる。そういう訓練を重ねて、思考がロジカルになったと思います。デザイナーをやっていた時にコンペに勝った理由やダメだった理由は、デザインだけの問題ではなく、売り方、見せ方、経営視点も大切であることがわかってきました。少々時間はかかりましたが、あらためて自分のモチベーションの原点がものづくりにあることを確認し、3年半の契約期間が終わる32歳の時に再び転職活動を始めました。

転職活動はどのように進めましたか?

契約社員として就職する時に、リージョナルキャリア新潟の担当の方には「契約が終わったらまた来ます」と言ってありました。また、3年半の間にも年に1~2回は担当の方から「仕事はどうですか?」と連絡をいただいていたので、転職活動を再開する時にも当然のようにリージョナルキャリア新潟に連絡し、ものづくりの仕事に戻る意思を伝えました。今回の基準は、インテリアや建築業界に限らず、「かたち」にこだわる感度の高いデザインに携われる企業であること。営業経験も含め、今までの自分のキャリアを発揮できるような職場に行きたいと思っていました。もう一つの条件は、それまで長岡市の自宅から新潟市まで電車で1時間半かけて通勤していたので、もう少し近い職場であること。燕三条地域を中心に家具メーカーさんなど何社か紹介していただき、いろいろ調べた中で最初に面接に行ったマルナオでの採用が決まりました。

今の会社に決めた理由は?

マルナオという会社は知らなかったのですが、面接に行って驚きました。周りに田んぼしかないような所に、ショップと工場を併設した立派な社屋が建っている。単純にカッコいいな、と思いました。社長とは3度面接したのですが、ちょうど海外の展示会が多い時期で、社長の予定がなかなか空かないという話でした。調べてみると、三条地域には世界を相手にしている会社がたくさんある。しかもそれぞれの製品づくりのプロセスや美意識が本当にしっかりしていて、調べれば調べるほど三条という地域に魅力を感じました。マルナオに入社を決めたのは、社長と会話を重ね、これまでの自分のキャリアの集大成のような形で仕事ができると感じたからです。デザインだけではなく、生産数を上げて売上げを伸ばすとか、自分で作ったものを自分で売ってお客さまの声を聞くことも含め、多方面に関われるということが私には魅力的でした。それと、私は直也という名前なのですが、マルナオの社章がまさに◯に直。これも縁かなと思いました(笑)。

たどり着いたプロダクトの世界。「この場所でプロになりたい」

転職後の今をどう評価しますか?

入社して1年余りが経ちましたが、本当にありがたいことに、新商品開発から生産管理、販売戦略などいろいろなことを経験する機会があり、楽しいし、やりがいを感じています。あちこちに首をつっこむことを社長も快く受け入れ、やらせてくれることに感謝しています。また、この三条地域には約1400の工場があり、社長さんやクリエイターが多いのが特徴です。そういったものづくりのプロの方々とつながる機会が多いことなど、出会いにも恵まれていると思います。

生活環境にはどんな変化がありましたか?

通勤時間が車で片道30分ほどになり、大幅に短縮されました。また、会社は基本的に8:30始業の17:30終業で、残業があったとしても19:00には終わります。以前は帰宅すると22:00か23:00が普通でしたが、今は3歳の娘と一緒に過ごす時間が増えましたし、仕事と私生活のメリハリができました。ただ、家でも新商品のことを考えたりしてしまうのですが(笑)。

転職して困っていること、今後の課題だと思うことはありますか?

現状では、生産量が注文に追いつかず、お客様をお待たせすることも少なくありません。ですから、生産量を上げるために自分が頑張らなければと思っています。新たに東京店をオープンすることも決まっており、そのためにも安定供給できる体制を構築しようと常に考えています。同時に、自分のものづくりの技術や知識力を高めるのも課題です。プロダクトの世界では、素材の性質や加工方法などの知識は必要不可欠、機械の使い方やセットの仕方など、一つ一つの動作を速め、もっと手際よく段取りよく作れるようになりたいと思っています。

転職して良かったと思うことは?

ものをつくる世界に戻って来られたことです。実際に自分の手で商品を作っているので、なおさらその実感が湧くのかもしれません。内装デザインの仕事では、設計をして、実際に作るのは大工さんでしたから、そこから一つ進化したような気がしています。インテリアから広告営業を経てプロダクトの世界に来て、ここが自分の場所だったんだと受け止めています。だからこそ、この世界で本当にプロになりたいと思っています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

一番大切なのは、自分がどういう人間かを理解することではないでしょうか。ただ、それは自分ではなかなかわからないことでもあります。自分が得意だと思っていても、客観的に見たらそうでもなかったり、苦手だと思っていたこともただの思い込みだったりする。そこに気づくためにも、転職エージェントのプロの目は役に立つと思います。得意なことやこれまでのキャリアを率直に話して、プロの客観的な判断にも耳を傾けて決めることが大切だと思うのです。自分一人に見えているよりも、実際にはもっと多くの職種や会社があるもの。プロの助けを借りて自分を理解し視野を広げれば、自分が「やりたいこと」と「できること」のバランスのとれた仕事がきっと見つかると思います。

担当コンサルタントから

株式会社エンリージョン 
永田 祐介

小川さんとの出会いは約5年前。当時28歳で結婚を機に新潟へIターンし、県内で次のキャリアを模索している中でのご面談でした。お話してみると、芯の強さと謙虚さを兼ね備え、人を惹きつける魅力的な方だと感じた事を覚えています。明確に将来のキャリアを描けていない状態ではありましたが、「良い物を作る」ことから「良い物を広める」ことに興味を持っており、私の頭の中に“広報もできる職人”というイメージが浮かんだことを覚えています。企業(仕事)を紹介するだけではなく、今後のキャリアを作る支援をしていく。その後の私のスタンス作り上げる大きなきっかけにもなりました。そして3年半の修業(笑)を終えて再会、この期間、自分と向き合いながら一生懸命やりきった結果、「本当にやりたいこと」を見つけることができ、掴むことができたのだと思います。最近は、様々なメディアで拝見することも多く、どの記事を見てもキラキラした笑顔で思い切り働いている小川さんを見て、こちらもパワーを貰っています。

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