地域情報ブログ

転職ノウハウ2023.09.01

キャリア採用担当者はココを見ている!書類選考通過率を上げる「職務経歴書」の書き方

25685851_s.jpg

リージョナルキャリア新潟のコンサルタント、五十嵐です。

今回は「職務経歴書」について、企業の経営者や採用担当者の方とお話するなかで、私が日々感じていることをお伝えしたいと思います。

履歴書には「JIS規格」「厚生労働省様式」などありますが、職務経歴書には規格がありません。

では職務経歴書はどのように記載すると良いのでしょうか。

職務経歴書はなぜ必要なのか?

職務経歴書は、履歴書だけでは伝えられない、業務経験や所属企業の情報などを提供し、過去の仕事におけるポジションや得意分野を明確にします。

これにより、「自身の経験や能力をより具体的に伝える」という、重要な役割を持っています。

企業の経営者や採用担当者は、職務経歴書の内容を確認し、「もしこの人が入社したらこの仕事が任せられそう」「最初は経験ある仕事からスタートしてもらい、徐々に職務範囲を広げてもらおう」などと想像しながら、選考を進めていきます。

書類選考の次は面接となりますので、職務経歴書は面接に進むために極めて重要な書類です。

職務経歴書の概要

職務経歴書は、過去から現在までの業務内容や実績・知識・スキルを伝える書類です。

大まかには以下のような構成になります。

  1. 職務要約
  2. 経歴詳細
  3. 活かせる経験知識(資格)
  4. 自己PR

特に様式は決まっていませんが、面接官は履歴書と職務経歴書を手元に並べておき、それを見ながら質問することもありますので、履歴書と職務経歴書は入社順に書くなど、時系列を揃えましょう。

例えば、履歴書は昇順、職務経歴書は降順で書くと、読みにくい印象を与えてしまいます。

また様式が決まっていないということは、自分が採用担当者、面接官に伝えたいことを伝えられる自由度の高いツールにもなります。いわゆるプレゼン資料と考えてもいいでしょう。

「プレゼン資料」ですので、読みやすく、伝わりやすい、長すぎず、短すぎないことを意識しましょう。

経歴詳細には何を書けばいいの?

採用担当者は、書き手が丁寧な人なのか、大雑把な人なのかなどと想像を働かせながら職務経歴書を読んでいます。

正確な情報をきちんと伝えられるように作成しましょう。

以下に、職務経歴書を作成する上でのポイントをまとめます。

|概要

まず冒頭には「在籍期間」「会社名」「従業員数」の基本項目に加え、「事業概要」「資本金」「直近の売上高」など、所属組織の概要を記載してください。

事業規模によって、リーダー経験一つとっても、役割や働き方が違ってきますので、概要は必ず書き添えましょう。

|実績を具体的に

組織概要を記載したうえで、次に「誰に」「何を」「どのように」「何をしてきたか」を書きます。

実績数字を交えて定量的に示すことを心がけましょう。

<例1>自動車部品メーカー・営業職

「どのくらいの規模の取引先に」「どんな部品を」「新規開拓○割で」「売上年間○万円」と書きます。

<例2>経理

「○%のコスト削減に貢献」「年次決算業務の効率化で処理期間を○か月短縮」「○億円規模の会社で課長として○名の部下のマネジメント」といったように、金額や期間がわかる具体的な数字を入れます。

<例3>製造業

「どのメーカーのどのような機械を担当し」「どのような顧客向けの」「どのような部品を」「どのくらいの精度で」「どのくらいの量を」製造していたかを書きます。

特に異業種転職を目指すならば、「目標達成率○%」「○ヶ月連続目標達成」「メンバー◯名中◯位」など、客観的にわかりやすく書く必要があります。

伝えられる具体的なエピソードがあれば付け加えて記載すると良いでしょう。

また、応募ポジションで「これまでの経験がどのように活かせそうか」という点についても、想像しながら作成すると良いと思います。

前職と同様のポジションであれば、上記のような内容の職務経歴書で問題ありませんが、これまでの経験とは違うポジションへの応募であれば、活かせそうな経験について詳しく記載し、意欲を伝えることが大切です。

まとめ

今回は、職務経歴書の書き方について、経営者や採用担当者がどのように判断するか、という視点からお伝えしました。

【要点】

・「採用担当者は、書類を見ながら求職者のことを想像している」ということを意識して作成する

・所属している(いた)会社のデータを正確に、丁寧に伝える

・「どこで」「誰に」「何を」「どのように」「何をしてきたか」を伝える

過去の経験を思い出し、頭の中を整理したり、キャリアの棚卸しにもなりますので、まず職務経歴書を作成することをお勧めします。

職務経歴書の添削をご希望の方や、ご不明点があれば、ぜひご相談ください。

私は日々、企業の経営者や採用担当者と接点をとり、合格・不合格という結果だけでなく、「なぜその判断となったのか」などのフィードバックをできる限りいただくようにしています。

そのフィードバックを参考に、みなさまの転職のサポートをいたします。

【新潟勤務希望者向け】キャリア相談・転職相談会|個別対応|完全無料|リージョナルキャリア
thumbnail
転職・キャリア相談会&セミナー情報一覧ページです。U・Iターン転職、新潟での転職を支援するリージョナルキャリア新潟。新潟に根付いたコンサルタントが全国各地で転職相談会を開催しています。U・Iターン転職のプロにぜひご相談ください。【完全無料】
https://rs-niigata.net/career/

この記事を書いた人

コンサルタント 
五十嵐 卓

バックナンバー

企業

2025.08.27

【企業紹介】グローバル市場で活躍する国内随一の濾紙メーカー「東洋濾紙株式会社」

リージョナルキャリア新潟のコンサルタント、五十嵐です。 突然ですが、皆さんは「濾紙(ろし)」をご存じですか。きっと学生時代に授業で使ったことがある方も多いと思います。濾紙は理科の実験や水の濾過、医療・食品・半導体など、さまざまな分野で利用されている精密フィルターの一種です。 そして今回ご紹介するのが

企業

2025.08.27

【新潟から世界へ】エレクトロケミカル材料のリーディングカンパニー「ナミックス株式会社」

リージョナルキャリア新潟のコンサルタント、永田です。 今回ご紹介するのは、新潟市を拠点として電子機器の"中身"を支える、「ナミックス株式会社」です。 私たちの暮らしを便利にしてくれるスマートフォンや電気自動車、5G通信機器......。身の回りにあるさまざまな精密電子機器の中には、ナミックスの卓越し

企業

2025.07.30

【新潟発】半導体電子材料・電子部品分野で世界的評価を得る上場メーカー3社を紹介

こんにちは。リージョナルキャリア新潟のコンサルタント、中村です。 最近、半導体関連メーカーへ転職を希望される方々と接する機会が増えています。ただ、よく耳にするのが、「新潟って電子材料・電子部品分野のメーカーがあまりないですよね」という声です。 自然資源の豊かな新潟県は、江戸時代に交通の要衝として栄え

企業

2025.07.30

【企業紹介】新潟の地方創生を投資で支える「新潟ベンチャーキャピタル株式会社」

リージョナルキャリア新潟のコンサルタント、五十嵐です。 私たち転職エージェントは皆さんのキャリアアップを支援し、企業の成長を後押ししています。一方で、資金提供を通じて企業の挑戦を応援するのが、ベンチャーキャピタルです。異なる領域で活動している両者ですが、人と企業を支え、地域社会の活性化を目指すという

企業

2025.06.30

【企業紹介】新潟発、世界へ挑む異物検査機の総合メーカー「株式会社システムスクエア」

こんにちは。リージョナルキャリア新潟のコンサルタント、芳賀です。 異物検査機には、どんな役割があるかご存じでしょうか? 異物検査機とは、微細な異物を検出する装置です。普段目にすることは少ないですが、食品や医薬品など、私たちの生活に欠かせない製品の安全を守るために、工場の品質管理を担っています。 今回

他の記事を検索する

検索

ページトップへ戻る