株式会社オーエム製作所
神保直さん(仮名・組立・据付) 28歳
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家族の近くで暮らすため地元へUターン。念願の機械分野に転職し、公私ともに充実。
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新潟市出身の神保さんは幼少期から社会人までラグビーに打ち込み、愛知県で実業団選手として5年間プレーした。
21年間の競技生活に区切りをつけたことをきっかけに、地元・新潟へのUターン転職を決意。現在は新潟県長岡市にある株式会社オーエム製作所の長岡工場で工作機械の製造に携わっている。
「オーエム製作所への転職は、家族のそばで暮らしたいという想いと、好きだった機械分野の仕事がしたいという気持ちの両方を叶えられる選択だった」と話す神保さん。仕事と私生活の両面で希望を叶え、新潟で新しいキャリアに踏み出した転職ストーリーについて伺った。
※本記事の内容は、2026年7月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 1回
- 活動期間
- エントリーから内定まで748日間
転職前
- 業種
- 機電メーカー
- 職種
- 組立工
- 業務内容
- クレーン等を用いた大型変圧器の組立、客先への出張据付、メンテナンス業務
転職後
- 業種
- 工作機械メーカー
- 職種
- 組立・据付
- 業務内容
- クレーン等を用いた立旋盤の組立、客先への出張据付、メンテナンス業務
「いつか新潟へ戻りたい」を実現。地元で腰を据えて働ける会社との出会い。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
立旋盤という大型の工作機械の製造および組み付け作業を担当しています。自社工場内での組み付けに加え、お客さまの工場へ出張訪問し、現地で作業することもあります。
当社の機械は大きな歯車や車輪・タービンなどの加工に用いられており、お客さまは鉄道・航空機・発電などのインフラ関係が中心です。私は主に新幹線や列車の車輪を削る機械に携わっています。
入社前のご経歴を教えてください。
新潟市出身で、新潟工業高校の機械科を卒業しました。幼少期からラグビーに打ち込み、高校卒業後は帝京大学に進学。社会人になってからは愛知県の実業団チームで5年間プレーしました。高校時代には日本代表に選出され、大学1年時には全国大学ラグビーフットボール選手権大会で優勝した経験もあります。
ラグビー選手として大成したい気持ちもありましたが、ケガなどもありプロへの転向は叶いませんでした。20代半ばで21年間のラグビー生活に終止符を打つことに決め、次の進路を探し始めたときに今の会社に出会いました。
転職のきっかけは?
新潟へのUターン転職を決めた大きな理由は、家族のそばにいたいと考えたからです。「いつか地元に戻りたい」という想いは、社会人になった頃から漠然と心の中にありました。
母が新潟で一人暮らしをしていることや、将来を考えているパートナーの存在もあって、「地元で生活の基盤を築こう」と考えるようになりました。ちょうどラグビーが一区切りついたタイミングでもあり、「今なら戻れるかもしれない」と思ったこともきっかけでした。
転職活動はどのように進めましたか?
新潟での転職に絞っていたため、地方の転職に強い転職支援サービスを探したところ、リージョナルキャリア新潟(運営会社:株式会社エンリージョン)を見つけました。大手の転職サイトに比べて地域に特化している点に魅力を感じ、さっそくエントリーしました。
エントリーした時点で2〜3年後には転職をしたいと考えていましたが、「焦って転職先を決めるよりも、プロに相談して伴走支援を受けた方が希望に近い仕事に就けるのでは」という期待もありました。
新潟県内の企業についてじっくりと情報収集し、コンサルタントにも相談しながら準備を進めていきました。本格的に転職活動を開始するまでの期間も転職相談会のお誘いや定期的な連絡をいただき、中長期の転職活動でも手厚いフォローがあったため安心できました。
今の会社に決めたポイントは?
転職活動では工作機械を製造している会社を中心に探しました。工業高校の機械科を卒業したこともあり、もともと機械が好きだったため、その希望が叶う仕事に就きたいと考えていました。
その中でもオーエム製作所に決めたのは、転勤がなかったからです。「地元に腰を据えて働きたい」という希望に合致していたことが入社の決め手になりました。
幅広い仕事に挑戦できる環境が、技術者としての可能性を広げてくれる。
転職していかがですか?
前職と比べて大きなギャップを感じたのは、仕事に求められる精度の差です。100分の1ミリ、1000分の1ミリ単位の作業が当たり前の世界で、そんな細かい単位を耳にしたことがなかった私は当初とても驚きました。
入社して最初の1年は、機械の部品同士が接触する部分を職人の手で削る「きさげ」の工程を担当しました。ノミ状の専用工具を使い、機械加工では実現できないスムーズな動きと精度、機械の長寿命化を実現する大切な工程です。
最初に「きさげ」を経験したことで少しずつ繊細な作業にも慣れていき、立旋盤に用いる重要な部品への理解も深まりました。現在担当している組み付け業務にも活かせる知識を得られ、非常に貴重な学びだったと思います。
転職して良かったと思うことは?
まだまだ半人前ですが、最初の頃に比べると確実にステップアップを実感できているのが嬉しいですね。日々の作業では変化が分かりづらくても、数か月おきに振り返ったとき「入社した頃よりも早く作業が進むようになった」など「できることが増えた」と感じられるのは大きなやりがいです。
また、社内には幅広い業務に挑戦できる環境があり、自分の可能性を広げていける点も魅力だと思います。当社の仕事では、同じ機械であってもお客さまごとに仕様が異なるため、作業内容は毎回違います。常に新鮮な気持ちで、さまざまな学びが得られる部分がとても楽しいです。
困っていることや課題はありますか?
職人技が求められる仕事内容のため、覚えることが多く、一人前になるまでにはもっと研鑽が必要だと感じています。また、個人の裁量や担当業務の幅が広いこともあり、日々勉強の連続です。
確かに技術の習得は大変ですが、その一方でそれだけ成長の可能性にあふれた仕事にワクワクする気持ちもあります。任された作業に真剣に向き合い、いつかは「どこでも通用する技術者」になることが今の目標です。
生活面の変化はありましたか?
長岡に移り住んだことで、日々の充実度が大きく変わりました。初めて冬を迎えたときは雪の多さにとても驚きましたが、それも含めて新潟らしさだと感じています。
休日は母校の新潟工業高校でラグビーの指導をしたり、地元のおいしいものを食べに出かけたりして過ごしています。せっかく自然が豊かな場所に住んでいるので、今後はキャンプやウインタースポーツなどにも挑戦したいです。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
転職したいという気持ちや、地元に戻りたい想いが少しでもあるなら、まずは動き出すことをおすすめします。Uターン転職をするうえで早すぎるということはありません。私は時間をかけてじっくりと会社を選びましたが、その準備期間が理想的な仕事とのマッチングや今の充実した生活につながっていると確信しています。
しっかり準備するほど選択肢は広がり、自分に合った選択ができます。自分の気持ちと本当にやりたいことに正直になって、丁寧に情報を集めることが大切です。「いつかは地元に」という漠然とした状態でも、まずは一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。