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AI×テクノロジーで社会課題を解決。「やったことがない」は最大のチャンス。

株式会社ソリマチ技研
代表取締役社長 反町 秀樹

更新日:2025年3月19日

新潟県生まれ。
1989年 監査法人KPMGピートマーウィック国際税務部に入社。その後、都市銀行系のシンクタンクで経営コンサルティング業務に従事。
1994年 ソリマチ情報センター(現:ソリマチ株式会社)取締役就任。
2003年 ソリマチ株式会社 代表取締役就任。
2009年 株式会社ソリマチ技研をはじめとする、グループ全16社代表取締役社長就任。
※所属や役職、記事内の内容は取材時点のものです。

高校2年生で受けた後継者指名。家業を守るため税理士の道へ。

私は税務会計事務所を営む父と実家の米屋を手伝う母との間に生まれ、子ども時代は両親が働く姿を見ながら育ちました。父が1955年に設立した「ソリマチ税務会計事務所」は、現在16法人が所属する「ソリマチテックグループ」の原点となった事業です。

もともと税務関連の仕事に就くことは考えてなかったのですが、高校2年のとき父が病に倒れてしまい、「有資格者がいないと税務会計事務所が続けられなくなる。税理士資格を取って後継者になってほしい」と指名を受けました。事務所の存亡がかかっているため、受験資格を早く得るため短大に通い、税理士資格を取得しました。

その後は幸い父の体調が回復して仕事にも復帰できたので、私は家業には入らず、都市銀行系列のシンクタンクでのコンサルタント業務などいくつかのキャリアを経て、1994年に29歳でソリマチテックグループに戻ってきました。

税理士資格を活かし会計ソフトを開発。IT分野への挑戦を開始。

当時はちょうどWindowsが普及し始めた頃で、会計ソフトの需要が高まっていました。グループ内で会計業務支援ツールや管理システムの開発を手掛けるソリマチ株式会社の常務から、「税理士として会計ソフトの開発をやってみないか」と声をかけられ、プロジェクトに参画。システム開発の技術者と友人の税理士の力を借りて開発したのが「会計王」という製品です。

ソフトウェアが数十万円する時代に、会計王は39,800円で売り出しました。業務用ソフトウェアメーカーでWindows 95にいち早く対応したこと、そして低価格で導入しやすいことから、発売から半年で1万社以上のお客さまに使っていただける製品に成長。そこからグループの軸足が税務からソフトウェア・IT分野へ移り変わっていきました。

その後は2003年にソリマチ株式会社の社長を拝命し、2009年からはグループ全体の代表を務めています。

ソリマチテックグループは父が開業した「ソリマチ税務会計事務所」からスタートしましたが、当時父は税理士としては珍しい巡回監査を取り入れて事業を伸ばしてきました。今では当たり前になった巡回監査ですが、昔はお客さまが会計事務所に足を運ぶのが一般的だったのです。

少しでもお客さまの喜ぶことをしたい、そのためには業界のスタンダードでなくてもできることは全力でやる。そんな「誰かのために」という創業の心や原点となる考え方は、今のグループでも大切に受け継ぎ守り続けています。

ファーストペンギン精神で進む!社会を動かすソリマチテックグループの技術。

ソリマチテックグループは、アカウンテック・アグリテック・エリアテック・フィンテック・ヒューマンテックの5部門からなり、それぞれがAIテクノロジーを駆使して社会課題を解決し、日本を元気にすることを目指して「誰かのために」のパーパスのもとで各種事業を展開しています。

ヒューマンテックに所属するソリマチ技研は、流通業・小売業向けの業務システムを手がける会社です。中でも30年ほど前にPOSシステムの標準化に取り組んだことは、業界の基盤をつくるきっかけとなりました。

それまでのPOSは各社のOSで動く仕様で統一性がありませんでしたが、それを当社がWindowsという基盤の上で動作する標準的なソフトウェアを開発したことで、業界に新しい風を吹かせました。

ヒューマンテックの事業の目的は、「ヒューマンオートメーション革命で、社会の◎をつくる。」ことです。POS標準化や決済のミドルウェアなどの強みを活かし、オートメーションに革命を起こしてサプライチェーンとヒューマンチェーンを二重丸で回す。時代の先頭に立つ「ファーストペンギンカンパニー」として、時にはリスクを取りながらも常に新たな挑戦を続けています。

好奇心をカタチに。まだ誰もやっていないことに挑戦する仲間を募集中。

当社が求める人材像は、新しいテーマや分野に対して果敢に挑戦できる人です。特にAIやデジタルオートメーションに興味があり、力を発揮したいと考える方にはぜひ当社の事業に参加してほしいですね。

従来の採用では、どの開発言語に詳しいかといったハードスキルに着目しがちでしたが、近年は人間力などのソフトスキルをより重視する形にシフトしてきました。これからの当社はまだ誰もやったことがない領域に踏み込むので、それに対して「面白そうだ」と考えられるかどうかは非常に重要です。

もちろん、コミュニケーション能力やリーダーシップ、柔軟性も大切です。具体的なゴールを思い描いた挑戦ではないため、そこにファーストペンギンとして飛び込む人と一緒に、冒険の道をワクワクしながら進んでいきたいと考えています。

最近ではリクルート用CMを作り、「好奇心をカタチに」というキャッチフレーズでAIテクノロジーなどの最先端技術に興味を持つ人材の募集を始めています。

誰かのために行動できる人と最高のチームをつくりたい。

最近の取り組みとして、グループ企業横断でSNS発信のチームを作りました。これまではそれほど積極的にSNSを活用しておらず、当社にとっては新しい挑戦です。

長く働く社員はSNS活用をしたことがない人材も多いため、中途採用の社員がそれぞれのノウハウを共有しながらメンバーを引っ張ってくれています。社内に新しい文化や考え方をもたらしてくれる中途人材の存在は非常に貴重です。

これは私の父がいつも言っていた言葉で、社員にもよく伝えるのですが、「人生の価値は出会いで決まる」と信じています。過去の歴史を見ても、幸せな人生を送る人は共通して他人を幸せにできる人です。当社およびソリマチテックグループは、自分以外の誰かのために行動できる人と、最高のチームを作りたいという価値観を持っています。

いつか人生を終える瞬間は、これまで何をやったかも大事ですが、誰とやったかという記憶も残っているかもしれません。そんな心に残るシーンを社員とともに味わいたいのです。採用という場面を通して、人生の中で「あの出会いは素敵だった」と思える組織を作ることが大切だと思います。

100周年の先も、価値を生み出し続ける企業を目指して。

ソリマチテックグループは2024年に70周年を迎えましたが、大きな目標は100年以上続く会社になることです。グループの創業理念の一つである「人のできない事をやろう、人のやらない事をやろう、世の中の為になる事をやろう」は、ソリマチ技研をはじめグループ内16法人すべてで大切にしている考え方です。

人のできない事とは、その分野でナンバーワンになるということ。人のやらない事とは、今は非常識だとしても将来は常識となるテーマに最初に挑戦する、つまりファーストペンギンであること。そして世の中の為になる事とは、お客さまが喜んでくださることにベストを尽くすということです。

グループ75周年を迎える2028年9月23日には、イベントを計画しています。これは55周年のときに決めたのですが、100周年はあまりにも先のことで社員にとっても臨場感がないと思いました。そこで75周年に式典を行い、いま一緒に頑張っている仲間や過去にソリマチと関わりがあった人など、みんなが集まれる場にするつもりです。

そのときまでに「このグループは100年を迎える盤石な基礎がある」と感じてもらえるよう、現在は採用も含めて組織体制を整えている最中です。

50年前に私の父がコンピューターを導入し、30年前にはWindowsとインターネット時代に対応するサービスを生み出し、現在はAI時代を生き抜く創造性の高い領域に挑戦する当社は、今後も世の中の変化に対応しながら新しい価値を生み出す企業であり続けます。

編集後記

コンサルタント
芳賀 可南太

反町社長へのインタビューを通じて、AIテクノロジーを駆使した革新性と社会貢献への強い意志を改めて感じました。反町社長のリーダーシップのもと、AIだけでなくデジタルオートメーションを駆使して社会課題に挑戦する姿勢は、まさに「ファーストペンギン」としての精神を体現していると感じました。

好奇心を持って新しい分野に挑戦できる人材が同社の未来を切り拓くカギになるでしょう。創業100周年に向けたソリマチグループの今後の取り組みがとても楽しみです。

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