山本秀樹氏は、上越地区を中心に12社のグループ企業を持つJマテグループの最高指揮官。 父が創業した銅屑から作るインゴット事業で培ったノウハウを川下展開し、銅合金の連続鋳造品を製造・販売するという独自の事業を創造することで会社を大きく成長させた。その金属加工技術をさらに横展開し、現在は「水と環境を守る」をテーマに、リサイクル事業、解体事業に力を入れている。
バブル崩壊、リーマンショック等、度々厳しい局面にぶつかりながらも、年商80億円から530億円へ伸ばし、今や上場目前というところまで成長を遂げた同社。「何とかなるさ」という楽観的視点と、「今しかない!」いうチャンスを逃さない鋭い視点を兼ね備え、その優しそうな外見からは想像もつかない圧倒的リーダーシップで約570名の従業員を牽引する山本社長。創業から60年以上の年月を振り返り、今思うこととは――。
1950年6月25日生まれ、63歳。
高田高校を卒業後大学に進学するも、早々に中退。放浪の旅に。
23歳の時、父が経営する山本産業(株)へ呼び戻され、大手非鉄金属スクラップ問屋での修行と3年程日商岩井(株)で丁稚奉公。山本産業に戻って取締役営業部長として5年間営業活動に勤しむが商売への行き詰まり感、父との衝突から新しい事業への挑戦を意識し始める。そんな折に日商岩井(株)時代の先輩からの誘いを受け、同社から連続鋳造品の製造機械を買い取って上越合金工業(株)を設立。短期間で急成長を遂げた。
バブル崩壊後、父の会社も自身の会社も一気に経営が厳しくなったことを機に合併、上越マテリアル(株)へ商号変更、自身が社長に就任。管理部門を強化して不況を乗り切る方針へ。以後Jマテグループの代表として、グループ全12社の総指揮・監督を図る。
会社概要 | |
---|---|
社名 | J(ジョウ)マテ.ホールディングス |
所在地 | 上越市大字下名柄1618番地1 |
従業員 | 572名(国内グループ 320名、海外グループ 252名) |
資本金 | 2億円 |
売上高 | 299億円(グループ) |
グループ各社 | ■Jマテ.ホールディングス (Jマテグループの持株会社、総合管理会社) ■Jマテ.カッパープロダクツ (銅合金上水道パーツ・銅素形材の製造販売) ■Jマテ.トレーディング (各種素形材の輸出入業務) ■上海上越高級合金 (銅合金上水道パーツの製造販売) ■潔希辟(上海)貿易 (各種素形材の輸出入業務) ■上越マテリアル (鉄紙廃棄物の中間処理、解体工事) ■信濃環境整備 (一般・産業廃棄物処理、解体工事) ■Nextトレード (銅・銅合金スクラップの仕入・販売) ■Jマテ.ランドコム (住宅地開発、不動産の売却・仲介) ■バッティングドームWhite Wave (バッティングセンター、フットサルコート) ■Jマテ.エンジニアリング (産業機械設計製作) ■上越バイオマス循環事業協同組合 (廃棄物のバイオマス資源化) |
URL | http://www.jhd.joemate.co.jp/ |
沿革 | |
1950年 | 創業。山本耕作氏(現社長:山本秀樹氏の父)資源回収業として個人商店を設立 |
1956年 | (株)山本商店を設立。 |
1960年 | (株)山本産業に商号変更。 |
1983年 | 山本秀樹氏が上越合金工業(株)を設立。 |
1993年 | (株)山本産業と上越合金工業(株)が対等合併。上越マテリアル(株)に商号変更 以後、続々とグループ各社設立。 |
2005年 | 持株会社としてJマテ.ホールディングス(株)を設立。各社の管理部門を集約。 |